[記事公開日]2016/02/23
[最終更新日]2017/01/31
八十八夜とお茶。新茶を飲んで1年間の無病息災を願いましょう
春の季語、八十八夜。立春から数えて88日め。
毎年、5月2日か3日ごろになります。
八十八夜に摘み取られたお茶は、1年間、無病息災で元気に暮らせるといわれています。
八十八夜とは、また2016年の八十八夜はいつになるのか
2016年5月1日(日)八十八夜
このころ最後の霜(しも)、
(忘れ霜、別れ霜、霜の果て(はて)などといいます)が降り、
それ以降は降霜(こうそう)の心配がなくなるので、茶摘みの時期到来、になります。
また、米という字を分けて書くと、八十八になります。
このことから、この日は農業に従事する人にとって、暦のうえで大切な日とされています。
八十八夜は雑節(ざっせつ)の1つです
雑節とは、二十四節気以外に歴面に加えられた節気のことです。
漸次、歴面に加えられていきました。
季節の変化の目安とする特別な暦日なのです。
雑節と呼ばれるおもなものをあげると、次の9つです。
節分(せつぶん)
彼岸(ひがん)
社日(しゃにち)
八十八夜(はちじゅうはちや)
入梅(にゅうばい)
半夏生(はんげしょう)
土用(どよう)
二百十日
二百二十日
八十八夜、新茶は不老長寿の縁起物、無病息災を願う
茶摘みは、年3回あります。
1回目 4月下旬~5月上旬にかけて
2回目 6月下旬~7月上旬にかけて
3回目 8月下旬
1回目に詰まれた茶葉が、一番茶です。
その年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶です。
以降、二番茶、三番茶と続きます。
地方によっては、三番茶ではなくて、秋口に摘む秋冬番茶(しゅうとうばんちゃ)もあります。
八十八夜、新茶のおいしいいれ方
新茶の特徴は香りにあります。若葉のような爽やかで清々しい香り。
無病息災を願って、香りも味も存分に楽しみましょう。
茶葉の量 1人あたり ティースプーン2杯くらい
お湯の温度 70~80度
お湯の量 150~200ml
浸出時間 40秒くらい
抽出する時間とお湯の温度で味がかわります。
渋みを楽しみたい場合は、やや熱めのお湯で手早く抽出します。
うま味を味わいたい場合は、お湯の温度を冷ましてから(70度くらいのお湯で)
ゆっくり抽出します。
新茶葉を急須に入れます。
1人あたりティースプーン2杯くらい。大目にすると味が深くなります。
沸かしたお湯を湯のみに入れます。そのお湯を急須に注ぎます。
お湯を冷ますのと、湯のみを温めるのと一石二鳥ですね。
おおよそ40秒抽出します。急須を軽く2~3回まわします。
急須の蓋を手で押さえておいてくださいね。
これにより茶葉を開かせ、味をしっかりと抽出させるためです。
湯呑に少しずつ、均等に注ぎ分けます。
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